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(2008/7/1)

終わりの始まり

Jul 29, 2014 by Kasai
3年生にとって最後の大会玉竜旗高校剣道大会が開催されました。

女子0回戦 対神辺旭
 玉竜旗前日、本校で練習試合が行われた。その最終戦、3年生黒瀬にとっては高校最後の試合となる。試合前3年生全員で円陣を組み大将黒瀬を送り出す。試合は副将戦までで2-0、チームの勝利は決まった。そして大将ぽっぽ登場。部員全員がぽっぽの背中を押す。ぽっぽは試合前から泣いていたが、いざ試合が始まると3年間の全てをぶつけるべく気迫で攻めた。相手大将も3年生の実力者であったが気持ちで押す。中盤、「めん、めん、めーーん」しつこく食らいついたぽっぽらしい面が決まる。そして残り数秒、今までの思いを乗せた最高の跳び込み面が決まり二本勝ち。有終の美を飾った。試合後ぽっぽは大泣き。部員も大泣き。ぽっぽの試合で玉竜旗に向けた3年生9名全員の準備が整った。

女子1回戦 対京都明徳
 相手データは一切なし。だが、やはりちょっと気になった監督は前日にインターネットで検索。「ちょっとやばいかもしれん・・・」しかし、そんな心配を先鋒中村あいちゃんが一蹴する。序盤こそ五分の展開であったが一本先取したあとは一気に加速。引き面が冴えた。一気に3人抜く。相手副将に先行され時間が迫ってきたが残りの時間で二本打ち返す。相手大将も寄せ付けず5人抜き達成。有効打突10本の完勝。

女子2回戦 対必由館
 春の全国選抜出場チーム。インターハイ予選は3位。激戦熊本県で安定した結果を残した強豪校と対戦。娘たちも総力戦を覚悟し試合に臨む。力のあるチームに対しての鉄則は先鋒を止めること。あいちゃんは非常に緊迫した展開で引き分け。次鋒高野優花、動きは軽い。中盤に高い放物線を描いた片手面で一本勝ち。一手リードしたが、相手中堅に諸手の小手を狙ったところ抜き面を決められ五分に戻される。中堅同士の対決となった藤井つぐみも集中している。攻めながら打たせない展開で引き分け。勝負の分かれ目となる副将同士で登場の福山優佳は速攻を仕掛ける。やや打ち急いでる感じであったが徐々に距離感をつかむ。終盤今まで何度となく窮地を救った高速相面が決まり一本勝ち。相手大将を引きずり出す。打ちに行って決めるのか、無理せず引き分けるのか、試合に迷いが見られる。しかし相手大将の厳しい攻めを凌ぎながら終盤へ。無理に出た相手に出小手を決めこれで大丈夫と思った次の立ち会い。跳び込み面を決められる。おいおい・・・。全員のため息と怒りと祈りが複雑に絡み合った空気を感じたのか、その後は相手の手を封じ引き分け。総力戦の勝利。

女子3回戦 対佐賀北
 前の試合を見る限り、きっちり鍛えられているという印象のチーム。先鋒戦をとられ流れが傾く。しかし次鋒高野が取り返し五分に戻した。次鋒同士の試合でも先行。これでいけると思ったが二本返され流れが変わる。相手次鋒に一気に抜かれ、大将長澤苑香の出番。あとがない苑香は序盤から攻めるが、相手選手は足がいい。打ち間を作らせない。相手の手元が上がっているのを見た苑香は逆胴を放つ。いつもなら打ち切れる距離だが、スッと間を切られ届かない。そこへ引き面を決められる。必死に食らいつき猛追したが最後も同じ技を決められ敗退。

男子1回戦 対和歌山工業
 コンスタントに県の上位に名を連ね、個人ではインターハイ出場を果たしている和歌山工業。力のあるチーム。鍵となる先鋒戦池口の立ち会い、わずか数秒で引き面を奪われる。慌てて追いかけたが二本目を追加される。次鋒は初スタメン3年延鴻友。最後につかみ取ったチャンスであったが相手先鋒はかなり強い。しかし、延は食い下がる。相手はあからさまに勝ちにきているが何とか凌ぐ。中盤相手が無理に打ちに行った胴を空振り。延の竹刀は頭上に振りかぶったまま。「降ろせ!!」無心で振り下ろした竹刀が相手の面をパコーンととらえる。「面有り!」マリンメッセが揺れる程の大騒ぎ。延の一撃は観客の心を動かした。しかし、これで終わらないのがこの男。果敢に攻める・・・。なぜに・・・。案の定跳び込み面を決められ勝負へ。しかし、これで終わらないのがこの男。相手反則一回の状態で迎えた終盤、引き分けでも大殊勲とみんなが思った次の瞬間お互いに抜き胴を打ち合った。そのとき、まるでスローモーションのように相手の竹刀が床に転げ落る。「反則2回、一本有り、勝負あり!!」地響きのような歓声が延に送られた。しかし、これで終わらないのがこの男、続く次鋒戦ではあからさまな引き分け戦術に出る。案の定時間空費反則二回・・・。続けて二本目を追加される。ただ最後の試合で公式戦初勝利を飾った男は誇らしげな顔でベンチに戻ってきた。一人ビハインドで登場の高山響、緊張からか技が伸びない。終盤相手の面金をとらえるも旗一本。とらえきれず引き分け。副将湯浅はいつもらしい展開。攻め込んで手元が上がったところへ小手を決め一本勝ちで副将同士に持ち込む。一気に大将を引きずり出したいところであったが破れる。大将川上龍平登場。相手は副将、引き分けでも負け。そのプレッシャーからか面に跳べない。時間がなくなってきた終盤に一本先取され万事休すとあきらめかけたが、龍平は最後まで技を出し続ける。相手は打たせないために体を寄せる。「止め」ここで相手に2回目の反則が与えられ勝負へ。しかし、残り時間は10秒あるだろうか。こういうときこそ力を発揮するのが龍平。相手の引いたところ、ラストチャンス。まさに時計係が立ち上がろうとした瞬間、渾身の跳び込み面を決め大将戦へ。流れは完全にうちに傾いた。両者気迫がぶつかる。龍平は的を絞って攻めるが相手も簡単には打たせない。延長突入かと思われた終盤、わずかな隙をつかれ小手を決められる。その直後無情にも終了のホイッスルが響き渡った。

 始まるということは、必ず終わりがあるということ。小坊主たち娘たちが始めて香椎高校剣道部の門を叩いた日から「終わり」が始まっていたのです。その日が近づいているの分かっていましたができるだけ考えないようにしていました。
 最後の日を迎えました。この子らにとって思い描いた終わり方ではなかったかもしれませんが、今までの思いが詰まったすばらしい試合だったと思います。剣道の力だけでなく、人間的にも本当に魅力ある子ども達でした。この大会のテーマは「感謝を届ける」でしたが、支えていただいた方々への感謝は届けられたのではないかと感じています。ありがとうございました。
 
 小坊主たち、娘たちよ。よく頑張った。しかし、まだまだ引退ではない。自分の進路が決まったら現役復帰です。引退は3月1日。今からは冬眠中の脳をフル稼働して戦って下さい。

 
 翌日新チーム始動。男子8名、女子6名。まずはダメだしからスタートしました。剣道以外で欠けているもの、身につけなければならないことを明確にし、一歩一歩前進していきます。険しい道のりとなりそうです・・・。しかし、ひとつ明るい材料がありました。男子部室にこんなものが貼ってありました。

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 筆跡からすると2年桑野が書いたものでしょうか。さすがは2年生。私と1年間つきあってきただけに何が必要かを分かってくれているようです。部員の中にこういう意識を持ったものが一人でもいればチームは変わります。思わず「お前は大丈夫なのか?」とツイートしそうになりましたが、自分で書いた以上はやってくれるでしょう。よく見るとテーピングで消した文字がうっすら浮かび上がっています。「できなかったら、罰ゲーム?」勢いよく書いたものの若干自信がなかったのでしょうか・・・。
 とりあえず新シーズンが始まりました。終わりの始まりです。インターハイ、玉竜旗、思い描く終わりに近づけるよう全員で始めます!!

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